蛙との交流
森田です。
今回は近所の動物とのふれあいシリーズ第2話です。
それは昨年秋の夜の出来事でした。
私がジョギングを終え、自宅近くに差し掛かり歩みを緩めたところ、
足元で「ドサッ」と何かが落ちた様な音が聞こえました。
視線を落とすと、20㎝くらいの大きな黒っぽいカエルが佇んでいました。
このカエル君は、夏場あたりから自宅の庭の草陰などに良く出没していたので、
以前から顔見知りになっていました。
夜間の道路でカエルの一人歩きは危険だなあ・・・と思っていたところ、
どこにいたのか、これも近所の知り合いの猫が正面から突進して来ました。
猫はカエル君の20㎝くらい前でストップし、襲撃体制に入りました。
カエル君は危険を察知し、石に擬態し難を逃れようと微動だにしません。
そのまま猫とカエル君は、お互い動かず2分程経過しました。
私は、素手で大きなカエルを触るのを躊躇していましたが、
意を決しカエル君をつかみ上げ、近くの植え込みに隠しました。
カエル君は「助けてくれてありがとケロ」と東北弁で泣きながら礼を述べ、
去っていきました。振り返ると、猫は悔しそうに私を睨みつけていました。
やれやれと自宅に向かって歩みを進めると、猫は私について来ると思いましたが、
その場から全く動きません。まだカエル狩りを諦めていないようでした。
カエル君をもっと離れた場所に隠せば良かったかな・・・と後悔しましたが、
どうしようもなく、猫にカエル君を襲わないよう注意し、その場を離れました。
結局、その夜以来、カエル君と出会う事は無くなりました。
無事を祈り、春になったら、どこかで再会できたらいいなと思っています。
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