7月の思い出
保険クリニック 小野です。
彼は、20年ほど前我が家にやってきました。
まだ、個人情報にもそれほど神経質な時代でもなく 近所の生協の一角に
「○○差し上げます。TEL、・・・」 「△△譲ってください。連絡先、住所・・・」
こんな掲示板がある頃でした。 そんなコーナーの中に
「生まれたばかりの子犬差し上げます。」
の張り紙を見つけてしまった我が家では、 早速家族会議が始まり、「エサは誰がやるの?」 「散歩は誰が連れて行くの?」とか 「ちゃんと飼えるかなあ」など喧々諤々の1分ほどの 会議の結果、彼は家族の一員として加わることになりました。
名前は・・・コロスケ
体長40㎝ほどの白の雑種犬でしたが、
「これからそんなには大きくなりませんよ。」 という、くださった方の言葉とは裏腹に 順調に成長し、子供では散歩のとき引きずられる くらいに成長してくれました。
他のお宅とは違い、ちゃんと面倒も見てもらえなかった コロスケですが、散歩に行くのを唯一の楽しみにしながら、 長い間私たちと暮らしてくれました。
「お友達やお知り合いを呼んであげてくださいね。」
という動物病院の先生の優しいお言葉をいただいた 数日後、眠るように17歳の彼は他界していきました。
梅雨明けの後の、ちょうど今日のように熱い日の7月の朝でした。
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